一番最近の引っ越しは、埼玉県和光市から茨城県つくば市までの引っ越しで、費用は約65000円かかりました。
私は、今まで7回引越をしてきたのですが、引っ越しの回数は多い方だと思います。一度も引越をせず、一生を終える人も多いかもしれません。
人間は、終の棲家(ついのすみか)に辿り着くまで、何回引っ越しをし、放浪するのだろうか、と考えます。
引っ越しは大変な作業なので、できるなら経験したくない人が多いと思います。
しかし、その苦労を上回る目的のため、例えば、進学、就職、結婚、転職などのため引っ越しをするのでしょう。
そして、その放浪の中で、多くの人と出会い、広い世の中を知り、知識と技術と人格を磨くことができればいいと思います。
引っ越しの苦労は、荷造りや手続きの大変さも大きな原因ですが、生活の基盤が丸ごとリセットされることも大きいのです。
知人や友人とも離れないといけませんし、かかりつけの病院や美容院も一から探さないといけませんし、行きつけのスーパーの売り場や特売日も、新たに覚えないといけません。
今迄息抜きや趣味のため利用していた店や施設も、同様です。今迄と同程度の店・施設があればいいですが、それらがない場合は、生活が不便で味気ないものになるかもしれません。
イギリスの調査では、人生の4大ストレスは、「結婚、子供を持つ、転職、引っ越し」と、引っ越しがランクインしていますが、それは実感として納得できます。
例え転職しなくても、仕事の内容や職場のメンバーは常に変動しますが、仕事が終わって家に帰ればリラックスできます。
しかし、引っ越しをすると、そのリラックスできる場所・時間が変わってしまいます。
引っ越しの直後は、よく、以前の部屋で目を覚ます夢を見ました。
本当に目覚めたとき、一瞬、引っ越したことが夢で、本当は前の部屋にまだ住んでいるような錯覚に陥ったものです。
今現在、この地に自分が住んでいるという実感がないためかもしれません。
ある調査によれば、郷土意識・郷土愛が生まれるには、その地に10年以上住むことが必要らしいです。
そのような数多くの苦労・ストレスを経験した上でこそ、真にリラックスできる理想の地、終の棲家を見つけることができるのかもしれません。